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医療用ポリマーを使用したナノ複合材料が移植手術に革命をもたらす?

 

移植から新薬治療に至るまでナノテクノロジーがヘルスケア分野において期待の星であることはまちがいない。しかしながら、ナノ粒子やナノ複合材料をどのように医療向けに利用していけばよいのかは未だに大きな課題として残っている。

ノッティンガム大学では、英国の工学・自然科学研究会議(EPSRC)から120万ポンド(1億4千万円)の助成金を受け、ナノ材料をヘルスケア業界で有効利用するための研究を開始することになった。

ヘルスケア分野では、既に抗菌・抗カビ効果のある銀ナノ粒子を用いたコーティングを施したファブリックなどナノ技術が活用されている例もあるが、今回の研究は外科的手術向けに医療用ポリマーを基盤としたナノ複合材の開発を主眼としている。いったん体内に埋め込まれた後に安全に体内に吸収されるような性質のものをめざしており、金属製のインプラントが使われている骨手術の代替になるようなものを想定しているという。

本プロジェクトは本年10月から4年間の予定で最終的には臨床試験にまで進めるような製造デモのモデルを完成させる予定という。

特に今回のナノ技術を利用した研究の課題は以下の通り。

  • ナノ粒子を常に一定のサイズと形状で作製する方法を構築すること。
  • ナノ複合材料の劣化をどのように防ぐかを考案すること。
  • 商業化・大量生産にたえうる製造体制を構築すること。

 

本プロジェクトには、ノッティンガム大学からスピンアウトした企業Promethean Particles社と欧州最大級のバイオサイエンスのインキュベーターBiocity Nottingham UKが施設やコンサルティング業を提供する。