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再生医療研究者のQOL向上を目指す製品開発

ByMEDTEC Japan編集部

ライフサイエンス・ベンチャーのCORESCOPE株式会社(本社:京都市)では代表取締役の大久保康氏の細胞培養の研究経験を生かし、研究者の困りごとを解決し、QOL向上を目指す製品開発を行っている。

細胞培養における培地の入れ換えは手間と時間のかかる作業である。これまでウェル(培養皿の穴)1つ1つ古くなった培地を吸い上げていたのを、8チャンネル同時に吸い上げることを可能にしたのが「マルチチャネルアスピレータ」(右写真)だ。

96ウェルのマイクロプレートに対応。マイクロピペットと類似の操作性・重量で、汎用のイエローチップを使用でき、チップはワンプッシュ(親指)で廃棄できる。オートクレーブや乾熱といった滅菌処理にも対応する。「吸い続けるアスピレーター」として好評を得ているという。

「遠沈管用ドライサーモリザーバ―」は培地を保管する遠沈管を使用温度(37℃)まで安全に温度を上げ、維持する装置(左写真)だ。水を使用せず温風で保温するため、ウォーターバスによる保温でつきまとう保温水中の異物(細菌)の混入リスクをなくした。視認性もよく、クリーンベンチ内での使用に最適で、焦らず集中して作業できる。

 

また最近、抗原・抗体濃度を検出するELISA法で必要なプレートの洗浄を自動化する装置「ELISA用マイクロプレートウォッシャー」(右写真)をリリース。実験誤差を小さくするためには洗浄液を吸いきることが非常に重要だが、確実に吸いきるには廃液ノズルの先端をどこまでウェルの底面に近づけるかにかかっている。本装置では、その調節を洗浄台上のネジで作業者自身が行うことを可能にしている。従来品でもどかしさを感じていた研究者ならではの発想だ。

同社は「京都ライフサイエンス・ビジネス商談会 in 本郷」(本郷展示会)に出展。福祉機器の開発にも力を入れており、開発・販売パートナー探しも進めている。

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