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メトラン、肺に優しい人工呼吸器を開発

メトラン、肺に優しい人工呼吸器を開発

株式会社メトランは、輸入比率が高いハイリスクな人工呼吸器を国内で開発し、欧米でも高い評価を得ているベンチャー企業だ。

臨床現場の医師の協力を得て、高頻度振動(High frequency oscillation; HFO)方式を採用した心肺に優しい未熟児用人工呼吸器「ハミング」を開発し、今や国内の新生児集中治療施設の約9割で本製品が利用されている。この結果、かつては60%程度だった超未熟児の生存率を80%まで高めている。最近はこのHFO方式が肺に優しい呼吸方式として、大人向けでも注目されている。

 

同社は、国内の医師と共同で開発を進めることで、人工呼吸器分野で後進国であった日本を先進国に押し上げ、さらには世界トップ水準の技術に成長させた。こうした功績が評価され、「ハミング」は2012年4月開催のMEDTEC Japanにおいても「MEDTECイノベーション大賞」のチャレンジ賞を獲得している。

 

メトラン社は1984年の設立。翌年の1985年にアメリカ国立衛生研究所(NIH)主催の高頻度人工呼吸器コンペティションに「ハミングバード」(同社HFO人工呼吸器の製品名)を出品し、みごと優勝を飾り、NIHから85台の受注に成功。新生児医療センター10カ所約700人の未熟児に使われた後、1989年に国内市場向けHFO人工呼吸器(ハミングⅡ)を上市。その後、ハミングⅤ、カリオペ、カリオペα、そして20120年に「ハミングⅩ」と進化させた。

2001年には独立行政法人 科学技術振興機構(JST)の支援を受け、スズキ自動車・東京大学と共同研究した成人用HFO人工呼吸器「R100」を国内市場に上市している。

2010年度「課題解決型医療機器の開発・改良に向けた病院・企業間の連携支援事業」実証事業として、安全性強化型HFO人工呼吸器の共同開発(同社と日本光電工業株式会社)が採択され、海外市場を視野に入れた戦略商品として開発を進めている。

 

株式会社メトラン

埼玉県川口市

www.metran.co.jp

 

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