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在宅リハビリを円滑にする遠隔医療機器を開発

在宅リハビリを円滑にする遠隔医療機器を開発

事故や手術後の理学療法(リハビリ)を専門家の指示に従い、自宅で簡単にできる最新技術を、独フランホーファ研究所オープン通信システム研究所(FOKUS)が開発した。

 

「テレリハビリ」と呼ばれるこの新技術は、リハビリ訓練の監修システム、そしてリハビリ用モニター機器と携帯センサとをスマートフォンにつなげる仕組みになっている。理学療法士がひとりひとりの患者に合わせたリハビリ・プログラムを毎週考案し監修システムを構築し、患者はそのプログラムをリハビリ用モニター分析機器で見ながら合わせて身体を動かしていく。

このモニター機器はパソコンTVのようなイメージで、インターネット接続、カメラ・マイクロフォンなどが組み込まれている。訓練プログラムがTVスクリーンに写し出され、患者はそれに従って身体を動かす。その動作を録画してデータを分析するが、トレーニング開始前に患者一人ひとりの体型や特徴などの情報を3Dで取得しておき、生体力学的コンピューターモデルに変換してある。そのため、訓練後の情報をインターネット経由でリハビリテーションセンターに送ると、事前に登録してある患者の状態を比較し、トレーニングの効果を計れる仕組みだ。

さらに心臓血管系の疾病患者などに対しては、理学療法士は、しっかりと患者の血圧や心拍数など心電図もふくめて生命兆候を把握しておく必要がある。患者が自宅でリハビリを正しく実行しているかを知ることも重要だが、どれだけエクセサイズが身体に負荷を与えているかを正確に測る必要もある。そのため、同研究所のFOKUSはセンサーを組み込んだチェストストラップ、時計や歩行杖なども開発し、脈拍や血圧、患者の動作の質などの情報データをスマートフォンに送信できるようにした。例えば、患者がトレーニング中に脈拍数が基準レベルを超えた場合など警告サインが発せられる。

一方、携帯センサとモニタ分析機器は補完関係にあるが、今後は自宅だけでなく、外出時や仕事の休憩時間などにもトレーニングができるように、携帯センサ部分だけでも患者の動きを分析できるように開発を進めているという。本機器セットは来月2013年2月より試験的に多数の患者グループで使用を開始し、夏には本格的に導入する予定という。

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