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シャルマン、脳外科手術用はさみを開発、月末に販売開始

シャルマン、脳外科手術用はさみを開発、月末に販売開始

株式会社シャルマン福井大学医学部脳脊髄神経外科と共同で、レーザ微細接合技術により複数の金属材料を接合した脳外科手術用ハサミを開発した。鋭い切れ味と持続性、軽さ、しなやかなバネ性が特徴。2013年1月下旬から発売を開始する。

 

脳神経外科では平均4時間の手術時間の内、約半分は剪刀(はさみ)を使用するため、はさみの使い勝手が手術の成功を左右する大きな要因となる。今回、シャルマン社が開発した脳外科手術用はさみは、指先になじむ曲線デザインや、軽くても刃先がぶれない重さのバランスを達成するなど、随所に従来のステンレス製ハサミと差別化を図った。

刃先の高硬度特殊鋼には越前打刃物の素材を採用し、切れ味をよくする技術は現代の名工にも選ばれた理美容はさみ製造のシザース内山による指導を受けた。また、大阪大学接合科学研究所とふくい産業支援センターと協力し、レーザ微細接合技術と眼鏡業界の金属の精密加工技術をドッキングさせることにも成功した。

開発した製品には、刃先が真っすぐのもの、反り刃のもの、なぎなた状のものなど5種類の刃先形状とハンドルの大小を含め9種類の製品群があり、手術する部位に応じて使い分けられる。全て特許出願中だ。チタン材を利用しているので重さも8.2~14.1グラムと、従来の約20グラムあるステンレス製脳外科用ハサミに比べても軽いのも特徴だ。

医療専門の販売代理店を通じて、まず国内の病院に採用を働き掛ける。全国に約2000人いるとされる脳外科手術医が対象になる。

同社は2012年4月より、眼科用手術器具5カテゴリー10品目で医療事業に進出し、チタン精密加工技術で異業種から医療機器に進出している挑戦的姿勢が評価され、昨年のMEDTEC Japanにおいて、「MEDTECイノベーション大賞」の優秀賞を受賞している。今後は眼科や脳外科のみならず、心臓外科向けの製品も開発する予定だ。

 

 

株式会社シャルマン

福井県鯖江市

www.charmant.co.jp

 

 

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