東陽テクニカ、骨組織透過ソリューションの発売を開始

株式会社東陽テクニカは、胸部単純X線画像における肋骨・鎖骨等骨組織を透過し、肺野の視認性を大幅に向上させる骨組織透過ソリューション“ClearRead BS”(クリアリード・ビーエス)の販売を今月より開始する。

日本国内では、多くの医療施設においてCTやMRI等さまざまな画像検査機器が設置されているが、その中でも胸部単純X線撮影は最も検査数が多く、一般診療や検診において今なお一次的判断、スクリーニングのための検査として重要な役割を果たしている。特に日本人男性の死亡原因トップである肺がんを未然に防ぐ肺がん検診では、単純X線撮影が必須となっている。

その一方で、単純X線撮影で得られる胸部画像からの疾患の検出能は呼吸器専門医を除き、一般医では決して十分ではないと言われている。国内における画像診断医や呼吸器専門医の数の少なさを考えれば、限られた数の医師が、検診等で撮影される膨大な胸部単純X線撮影画像をどれだけ正確に、さらには効率的に読影していけるかが今後の肺がんを含めた様々な疾患の早期発見の鍵になる。

今回、東陽テクニカが国内で販売を開始する骨組織透過ソリューション“ClearRead BS”は、胸部単純X線画像から肋骨、鎖骨等骨組織を透過し、肺野の視認性を飛躍的に高める画像処理技術。
 

胸部X線撮影画像の例(左:従前の画像、右:ClearRead BSによる骨組織透過画像)

 

元画像と併せてこの骨組織透過後の画像を確認することにより、骨組織に重なり検出が困難であった肺結節や異常陰影の検出率向上、さらにはその見落としの防止が期待できるという。

また“ClearRead BS”は、この骨組織透過後の画像を、通常行う1回の撮影で得ることができる。従来あった2回曝射からの画像の差分を取って骨組織を除去する技術と異なり、撮影画像間の誤差による画像劣化はないという。

この骨組織透過画像は元の胸部画像に付加され、読影医は容易なビューア操作で元画像と骨組織透過画像を切り替えて画像観察することが可能だ。多くの画像を読影する検診において読影後半に発生すると思われる集中力の低下の際も “ClearRead BS”によって生成された骨組織透過画像を参照することにより、検出率の低下抑制に寄与する。

また“ClearRead BS” は既に画像サーバに保存されている胸部画像にも適用することができ、これらを用いて教育用ツールとしても使用可能だ。

<“ClearRead BS”の特長>
 ・単純X線画像から骨組織を透過させ、肺野の視認性を向上
 ・1枚の画像から骨組織を透過
 ・元画像と併せて画像観察を行うことにより異常陰影の見落としを防止
 ・X線撮影装置メーカによらず骨組織透過が可能
 ・病院既存画像サーバ内のX線画像においても適用可能

 

株式会社東陽テクニカ

東京都中央区

www.toyo.co.jp

カテゴリー: