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脳圧を測定する小型センサ

脳圧を測定する小型センサ

独フラウンホーファーIBMT(生物医学技術研究所)は、脳圧を測定する小型センサを開発した。貴金属の容器を用いており、生物的適合性と防水性も兼ね備えている本センサは、容器内の可動式の金属薄膜で脳内の圧力変化を検知できる仕組みとなっている。

体外計測器は、計測値を無線パルスで受信するだけではなく、体内センサを作動させる機能も持ち合わせているため、センサには電池が不要で、交換手術の頻度も減少できる。

長期間、体内に埋め込める小型センサは、生物学的に許容できる合成物質を利用して作られてきたが、これらの成分は湿気を通してしまうため、センサの寿命が数日、あるいは数時間ともたない例が多かった。今回、フランホーファー研究所の研究者らは、完全に防水できる小型センサの開発に成功した。

合成物質は使用をせずに、ハイグレードの貴金属で高さ1cm、幅2cmの容器を作成。今後はさらに小型化を進めていくという。内部には自動車などに利用されているようなシリコーン製の圧力センサが組み込まれており、複雑な測定検知ができるようになっている。

極小のメタル容器のカバーは、しなやかな金属膜で出来ており、脳内の血圧変動に反応するようになっている」と語るのは本研究を率いたThomas Velten博士。これらの圧力変化がシリコンチップに伝達され、その情報は無線パルスで体外の検査機器に送られる。「患者は入院することなく、クリニックで簡単に検査をすればすむようになるのでベネフィットは大きい」とVelten氏。

センサは数秒で体外計測器から読み取ることができ、電池なして作動するので、患者は手術をすることなく、本機器を数ヶ月、あるいは数年、装着したままでよいという。

 

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