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皮膚に貼るだけで薬剤を体内に届けるマイクロニードルアレイを開発

皮膚に貼るだけで薬剤を体内に届けるマイクロニードルアレイを開発

富士フイルム株式会社は、新しいドラッグデリバリー手段として注目されている、皮膚に貼るだけで薬剤を体内に届けることができるマイクロニードルアレイを開発した。

マイクロニードルアレイは、100~2000ミクロンの長さの微細な突起をシート上に配した薬剤送達部材で、皮膚表面に貼ることで、突起部分から薬剤を皮膚に浸透させ、体内に届けることができるもの。「マイクロニードルアレイ」の突起部分は、皮膚に貼っても注射のような痛みを感じることはなく、患部に薬剤を効率よく届けることもできるため、薬剤投与の新しい手段と期待されている。

今回、同社が開発したマイクロニードルアレイは、突起部分に注射剤成分として使用実績のある多糖類などを使用しており、突起そのものが数分以内に皮膚下で溶解し、突起中に充填された薬剤を体内に届けることができる自己溶解タイプ。

薬剤の代わりに色素を入れたもの。突起部分に薬剤を充填できる。

突起部分が体内で溶解しないタイプ(画像1)には、突起部分が折れて体内に残る危険性があるのに対し、当社の「マイクロニードルアレイ」は、突起そのものが消 失するため、高い安全性を実現している。

同社では、写真フィルムの製造で培った精密加工技術などをマイクロニードルアレイに応用しているため、突起の長さや形状を自由に設計することができるとともに、大量生産も可能だ。

現在、富士フイルムは、ワクチンやホルモンを充填した「マイクロニードルアレ イ」の動物実験を実施している。すでにワクチン投与の実験では、注射と比べて同等量以上の抗体が生成されることを確認している。今後、ヒトで の臨床研究の実施に向けて準備を進めていくという。また、来年後半の稼働を目指し、GMP準拠の治験薬製造設備も整備している。

 

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