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医療機器向け部品の超小型化を可能にするナノ・ファブリケーション技術を開発

医療機器向け部品の超小型化を可能にするナノ・ファブリケーション技術を開発

メリーランド大学の研究者が、センサーや画像診断用機器など医療機器に必要な部品をさらに小型化できる新しい素材とナノ・ファブリケーション技術を開発した。

同大学のJohn Fourkas化学科教授が率いる研究チームは、MAP(Multi-photon Absorption Polymerization:多光子吸収重合化)とよばれる手法と光ピンセット技術を融合させ、瞬時に微小物体の三次元操作を可能にする材料・手法を編み出した。

本研究チームがケミカルサイエンス誌2012年8月号に発表した論文によると、MAP手法と光ピンセット技術を組み合わせて利用するとことで、複数の微少物体から複雑な三次元構造を組み立てることができるようになったという。

「この新しい手法によって、マイクロあるいはナノファブリケーションの実現も夢ではない」とFourkas教授は語る。例えば、この新技術を利用すれば「髪の毛より100倍細い直径の糸で編み込んだり、織り込んだりすることができる」という。同論文では、ガラス製のミクロスフェアや極小の針の穴に糸を通して構成した3次元構造(テープやロープの形をしたマイクロスレッド)なども紹介している。この手法は水媒体の中での機能的な微細構造の構築にも応用できるという。

 

本記事の初出は英文姉妹誌European Medical Design Technology2012年9月号

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