装着型センサで体内埋め込み型機器のハッキングを防げる?

生体認証技術を利用したセンサで体内埋め込み型医療機器のハッキングを防止できる可能性が出てきた。先週、米Usenix協会がワシントン州で開催した「ヘルス・セキュリティーとプライバシー」に関するワークショップで、コンピューターサイエンスの専門家グループが発表した。

本センサー機器は生体インピーダンス(体に微弱な電流を流し、生体の電気インピーダンスを測定し、身体構成を予測する)を利用することで、機器のユーザーのアイデンティティ、環境、ロケーション、社会的状況などを把握できるという。本センサーを体内埋め込み型の機器とつなげて、安全な通信を実現できるとIT関連の情報サイトArs Technicaが報道している。

今回発表された論文は、米ダートマス大学セイヤー工科大学院ガイセル医科大学院の6名の研究者の共著によるもの。本研究チームが開発したセンサー機器は、実験では90%の確率で人物の特定に成功したという。次の課題は、リストバンドのような装着型の試作品を作ることだという。

埋め込み型医療機器を遠隔操作でハッキングされる危険性については、セキュリティ対策会社のMcAfee社の研究員Barnaby Jack氏や、IBM社のセキュリティー専門家Jay Radcliffe氏により指摘されている。今回の論文で発表された機器を使用すれば、これらのハッキングの防止が可能になるというが、完璧にセキュリティーが担保されているわけではないとArs Technicaでは注意を喚起している。

 

 

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