九州の大型病院、院内感染症予防策として世界最多の銅製品を設置

宮崎県の社会医療法人泉和会千代田病院は、CTスキャナーなど最新医療機器をはじめとして、国内の大型病院として初めてドアノブとドアハンドル530カ所に殺菌効果の高い銅製品を採用した。銅の持つ永続的な殺菌力がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やインフルエンザなどの感染症の抑制に期待される。

銅による殺菌効果については、銅の普及に努める日本銅センター(東京)と同病院が連携し、2010年7月から1年3カ月かけて定期的に「銅の抗菌・殺菌作用の実証実験」をした結果、ブドウ球菌・一般細菌ともに大幅減少する効果がでたという。この結果は2011年2月に行われた第27回日本環境感染学会にて発表されている。

独Heyer Medicalが製造した銅製の気道疾患向けの噴霧器

同病院理事長の千代反田晋理事長は「銅の持つ永続的な殺菌力を通して院内での感染症予防の啓発に努め、今後も地域医療の向上に貢献したい」と語っている。

同病院は、1960年7月に千代田外科病院としてスタートし、現在は19の診療科を持つ宮崎県日向地域の中核病院。同病院は銅に関する取り組みの功績を讃えられ、本年度の日本銅センター賞に選定されている。

銅の殺菌力については海外の医療機器メーカーも注目している。ドイツのHeyer Medical社は昨年、気道疾患向けの噴霧器に銅製のエアロゾル・ガイドパイプを開発している。

 

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