カテーテル向けに安全性の高い医療用チューブを開発

東洋紡株式会社は、心臓手術やカテーテルに使用する安全性の高い「医療用血液回路チューブ」を開発した。国内で初めて「Hexamoll DINCH」を可塑剤として使用したポリ塩化ビニル(PVC)製の医療用血液回路チューブとして、厚生労働省の認可を受けた。
 

従来タイプの製品と比べて、精巣毒性や生殖発生毒性が認められず、安全性が高い。また従来の医療用血液回路チューブよりも外観の高透明性が高く、柔軟性、物性、保存安定性もあるため、医療機器として操作性、チューブ内視認性にも優れているのが特徴だ。

医療用チューブの原料であるPVCは、柔軟性に優れ、化学的に安定しているため、軟質の血液回路チューブ、医療用容器、血液バッグなどの医療機器として幅広く使用されているが、これらのポリ塩化ビニル製品には、柔軟性を保持するため、可塑剤として「DEHP」が主に添加されている。しかし、2001年に米国の食品医薬品局(FDA)が『「DEHP」は使用中に一部が血液中や体液中に溶出して健康に影響を及ぼす可能性がある』との指摘。2002年に厚生労働省も『ポリ塩化ビニル製以外の医療用具、又は、より安全性が高い可塑剤を使用したポリ塩化ビニル製の医療用具の開発を進めること』と指導していた。

このような状況下、東洋紡では「DEHP」の代わりに、より安全性の高い可塑剤「Hexamoll DINCH」を使用したポリ塩化ビニル製の医療用血液回路チューブを開発した。

同社は新しく開発した「医療用血液回路チューブ」を、今月より国内の医療機器メーカー向けに供給を始める。

 

東洋紡株式会社

大阪府大阪市

www.toyobo.co.jp

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