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JST、歯科臨床実習用の「ヒト型患者ロボット」の開発に成功

JST、歯科臨床実習用の「ヒト型患者ロボット」の開発に成功

独立行政法人 科学技術振興機構(以下、JST)は、独創的シーズ展開事業「委託開発」の開発課題「ヒト型患者ロボットを含む歯科用臨床実習教育シミュレーションシステム」の開発結果をこのほど「成功」と認定した。


本開発課題は、日本歯科大学附属病院の研究成果を基に、平成21年1月から3年間かけて株式会社モリタ製作所に委託して、企業化開発を進めた成果。開発費は2.3億円。


歯科教育現場においてはこれまで、歯を削るような実習には人間の顔面を模擬したマネキンに人工模型の歯を設置したものが使用され、 実習生の技術・技能の向上に役立てられてきたが、実際の診療現場において、歯科医師には、正確で安全な治療行為だけでなく、治療中の患者の表情 や動作に対するきめ細かな配慮や対応が求められていた。

患者ロボットの駆動可能部位

今回開発に成功した新技術は、信頼と安心の治療のために、総合的な歯科医療を実践できる歯 科医師の養成を目的としたものであり、人に非常によく似ている患者ロボットとこの患者ロボットを用いたトレーニングシステム。

これまでの臨床実習前教育(模擬患者が対象)では、手術・けが・病気・検査などに伴う、痛み・出血など、肉体の通常の状況を乱す外部からの刺激を伴うような実習(例えば、注射や 虫歯の治療など)はできなかったが、開発品を使用することによって、人相手の診療に限りなく近づき、臨場感を伴った実習が可能となる。

また、実習中の様子を2台のカメラで記録・保存・再生することにより、治療内容に加えて術者の診療態度についても客観的に評価することが可能となる。

本技術の活用により、実習生はあたかも現実の患者の表情を読み取りながら適度な緊張状態のなかで、臨場感あふれる実習を行うことが可能となる。その結果、基本的な治療能力や患者への対応能力の向上が効率的に図られ、患者中心の医療の確立、歯科医療の安心・安全に貢献でるという。

本製品は、平成24年度中に販売開始の予定。


科学技術振興機構 産学連携展開部

東京都千代田区

http://www.jst.go.jp

株式会社モリタ製作所

京都府京都市

www.morita.com

 

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