医療用画像処理など向け4チャンネル16ビットA/Dコンバータを発表
2012/05/22
アナログ・デバイセズ社は、医療用画像処理向けのクワッド(4チャンネル)16ビットA/Dコンバータ「AD9653」を発表した。
16ビット、クワッドのA/Dコンバータ「AD9653」」は、MRI(磁気共鳴映像法)システム、医療用超音波検査、そして産業用目視検査システムや非破 壊超音波検査などのハイエンドの画像処理アプリケーションにおける高いチャンネル密度のサポートを可能にする。
非磁性パッケージ封入なので、MRIシス テムの磁場の中でも安全に使用することができる。本A/Dコンバータは、該当する信号近くに設置できるので、画像品質およびスループットの向上と同時に全体的な部品点数を削減できるというメリットもある。
本製品は12ビットおよび14ビット製品に加わるもので、形状がピン互換で消費電力およびサイズが最適化された高速コンバータ製品シリーズを構成し、ADIのデータ・コンバータ製品ポートフォリオはさらに拡充されている。
<AD9653高速クアッドA/Dコンバータの主な特長>
●低消費電力:パワー・スケーリング・オプションにより125MSPSでチャンネル当たり164mW
●高ダイナミック・レンジ:
SNR=76.5dBFS @70MHz(VREF=1.0V)
SNR=77.5dBFS @70MHz(VREF=1.3V)
SFDR=90dBc(ナイキスト周波数まで)
●フルパワーアナログ帯域幅:650MHz
●シリアルLVDSデジタル出力(ANSI−644又はIEEE−1596.3と同様の消費電力低減モード)
●小型のパッケージ外形:7mm×7mm、48ピンLFCSP
●14ビット・クワッドA/Dコンバータ「AD9253」と12ビット・クワッドAA/Dコンバータ「AD9633」とピン互換のため、システムの性能移行が容易
アナログ・デバイセズ社
米国マサチューセッツ州