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原子ベースの磁気センサーで人の脳活動を測定

原子ベースの磁気センサーで人の脳活動を測定

アメリカ国立標準技術研究所(NIST)で開発された原子ベースの小型磁気センサーは、人の脳活動の測定に使用されている。科学者たちが、脳のα波測定に本センサーを使用した。

測定結果は、市販されている利用可能なものの中で最も感度の高い磁力計であると言われる、超伝導量子干渉素子(SQUID)によって記録された信号と比較したところ、本センサーはSQUIDに比べわずかに感度が劣るものの、同様の結果を生み出す可能性があるという。NISTがプレスリリースで明らかにした。

本センサーの大きさは、角砂糖ほどのサイズだが、磁場の強さを示す光信号を検出するため1000億個のルビジウム原子、低出力の赤外線レーザー、および光ファイバーが組み込まれている。PTBでの実験中、センサーは約1ピコテスラの磁気信号を測定したという。

本センサーはSQUIDSに比べて、より小型で、携帯性に優れ、比較的高価でないことなどの利点がある。また、-269℃を最良の動作温度とするSQUIDSとは対象的に、室温で作動できる。本センサーの潜在的用途の一つが、脳での電気的活動で生成される磁場を測定する脳磁図としての利用である。

今回の比較実験は、ベルリンのPhysikalisch Technische Bundesanstalt(PTB)で行われ、研究成果はBiomedical Optics Expressのオンライン版に発表された。

 

本記事の初出は姉妹誌ブログ medtechinsider, 2012年4月24日付け

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