カテーテルのチューブ向け新シリコーンエラストマー

東レ・ダウコーニングが新しく販売開始したマルチコンポーネント型のシリコーンエラストマー「QP1 HCR シリーズ」は、HCRベース、白金触媒、架橋剤、硬化遅延剤の4剤からなり、これらの混合割合を変えることで特性や硬化性をコントロールできる上、不純物も少ないため、カテーテルのチューブ、コネクタ、バルーンなど医療機器用材料に適している。

QP1 HCRのベースポリマー

同社は、これまでGMP管理の米国工場で、安全性・毒性データを取得したメディカルグレードの製品を製造し医療機器用途に販売してきたが、新シリーズは国内の工場(ISO9001認証取得)で製造している。

「国内工場での製造ではあるが、異物管理を中心に製造の環境は向上させており、また細胞毒性試験は実施するなど、用途を考慮した製品設計としている。医療機器用途ではあるが現在工業用グレードのエラストマーを使用するお客様に、材料切り替えの対象、あるいは2社購買化の対象としていただけるよう、PRに努める」と東レ・ダウコーニング営業第一部ヘルスケア担当の福間公明マネージャーは語る。

同社は4月に開催されたMEDTEC Japan2012出展会場で、同シリーズを展示し、多数の参加者からの注目を集めた。

「今までは1:1の等量で混合する製品しか持っていなかったが、今回ベースポリマー100重量部に対し、例えば、硬化遅延剤RD-9を0.5、架橋剤RD-7を1,白金触媒RD-27 を1〜2という割合で混ぜて使用する。また混合割合を変えることで、物性や硬化カーブのコントロールが可能になり、加工特性も最適化できるメリットがある。」(福間マネージャー)

白金触媒による付加反応タイプなので不純物が少なく、過酸化物硬化の場合に発生する反応による副生成物が無いエラストマーで、カテーテルのチューブ、コネクタ、バルブなどの医療機器用材料に適しているという。

HCRベースはその硬度が 25, 40, 55, 70 の4種類を用意しており、いずれの硬度でも金型成形や押出成形が可能。特に硬度が25度の製品は、カテーテルのバルーンなどへの応用が可能だ。

 

東レ・ダウコーニング株式会社

東京都千代田区

www.dowcorning.co.jp

 

 

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