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第1回MEDTECイノベーション大賞、朝日インテックが受賞

第1回MEDTECイノベーション大賞、朝日インテックが受賞

大賞を受賞した朝日インテックのPTCAガイドワイヤーの先端部は、血管を傷つけないよう柔軟なコイル構造になっている。

医療機器の製造・設計において優れた成果を上げた日本企業を表彰する第1回「MEDTECイノベーション大賞」(主催:UBM Canon)が、朝日インテック株式会社の「ガイドワイヤー、コイル」に決定し、18日(水)にパシフィコ横浜のMEDTEC Japan開催会場で授賞式が開かれた。

本大賞は、日本発世界初の医療機器のために積極的に開発に挑戦する企業を表彰し、後押しする世論を喚起することで、さらなる医療機器開発の活性化するのが狙い。朝日インテックは、輸入比率が高いハイリスク治療器分野で国産に挑み、欧米でも高い評価を得ている点が評価された。

審査委員長の北島政樹氏(日本医工ものづくりコモンズ代表)から受賞トロフィーを受け取る朝日インテックの執行役員デバイス事業部副事業部長 兼 開発グループマネージャー松本宗近氏。

大賞を受賞した製品は、同社のコア技術である「ワイヤーフォーミング技術」「伸線技術」「トルク技術」「表面コーティング技術」を活用した心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療成績を向上させる世界初の医療用デバイス(ガイドワイヤ・カテーテル)と血管内部を映像化し診断する画像診断カテーテルに用いる高速高精度回転伝達医療用コイル。

大賞の審査委員長の妙中義之氏(日本の技術をいのちのために委員会代表、内閣官房医療イノベーション室次長、国立循環病研究センター研究開発基盤センター長)は、朝日インテックに決定した理由として「優れた技術力をもっているだけでなく、医師のニーズに的確に応えた製品にまで仕上げた点、そしてトップドクターの支持を得て、海外での学会で紹介・評価されることで販売チャネルを拡大していった点」と語った。

同社は経済産業省の「第4回ものづくり日本大賞」でも「特別賞」を受賞しており、今回の「第1回MEDTECイノベーション大賞」で「大賞」を受賞したことで、「ものづくり」と「いのちを救える医療機器の開発」の両面から高い評価を得たことになる。

同社宮田昌彦社長のコメント動画はこちらから

このほか、

優秀賞には、株式会社シャルマン「チタン微細加工技術」、

加工技術賞にミスズ工業「Evaheart部品加工」、

各賞受賞企業の代表者と審査員

チャレンジ賞に株式会社メトラン「人工呼吸器」、

期待賞に株式会社スズキプレシオン「単孔ポート」、

奨励賞グンゼ株式会社「自己血糖測定装置」、永島医科器械株式会社などによる「内視鏡手術ナビゲーター」、株式会社アクトメント「巻爪矯正具」、二九精密機械工業株式会社「βチタンパイプ」、株式会社東鋼「切削工具」が決まった。

MEDTEC大賞の最終審査は、第1次審査を通過した10社による応募製品・技術の特徴と今後の展開についてのプレゼンテーション(各10分)の後、その場で実施され、審査結果の発表・授賞式がおこなわれた。

審査がおこなわれている間、経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課・医療・福祉機器産業室の佐藤努室長補佐による「経済産業省における医療・福祉機器産業政策について」の講演が行われ、立ち見が出る大盛況となった。

経産省による医療・福祉機器産業振興への支援政策への高い関心は、異業種から医療機器産業への参入を視野に入れている企業の多さのあらわれでもあり、日本で唯一の医療機器を専門にした展示会であるMEDTEC Japanの役割も増している。

異業種(極細ステンレスロープの製造販売)から医療機器産業(PTCAガイドワイヤ製造販売医)への参入を果たし、いまや売上の9割近くが医療関連製品となった朝日インテックが今回大賞を受賞したことは、今後の医療機器産業の発展にとっても大変意義深い。


MEDTEC Japanは、MEDTEC大賞の表彰を通じて、医療機器の製造・設計に取り組む企業を賞賛し後押しする世論を喚起し、企業経営者の皆様にこの分野に取り組むことは賞賛されるべき企業活動であると認識していただける輿論の形成に向けて、医療に関わるすべての関係者に呼びかける「日本の技術を、いのちのために。」運動を支援している。MEDTEC大賞の設立・運営にあたっては、日本医療機器産業連合会(JFMDA)の後援、「日本の技術をいのちのために委員会」「日本医工ものづくりコモンズ」の協賛を得ている。

 

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