MEDTEC Online

新バイオポリマー、ドラッグデリバリーデバイスへの応用も視野に

新バイオポリマー、ドラッグデリバリーデバイスへの応用も視野に

胃から腸にかけてバクテリアを安全に動かすことができるバイオポリマー(生体高分子)を、英ウルヴァーハンプトン大学の研究者らが開発し、プロバイオティクス産業だけでなくドラッグデリバリーデバイス(身体へ薬剤を投与するために使用される機械的な装置)への応用が期待されている。

本研究成果は、ヨーク大学で開催された英微生物学会で発表された。

プロバイオティック食品は健康に良い影響を与える生細菌を含んでいる。しかしながら、通常、胃酸に殺傷作用があるために、必要十分な量の良性バクテリアを腸に入れることは非常に困難である。今回、Iza Radecka博士率いるウルヴァハンプトン大学の研究チームは、胃に存在する共生細菌を保護しつつ、安全に腸まで運び、そこで活動できるような特殊なバイオポリマーの開発に成功した。この新しいバイオポリマーは、生分解性かつ、胃の中でも原型を保ち、腸に行き着くことができ、腸で初めて分解され、バクテリアを放出できるという。

また、本バイオポリマーは、胃腸経路で分解されてしまうような不安定なドラッグを送達するような医療用途への応用も期待できる。バイオポリマーのバリエーションにより、腸内でカルシウム吸収が促進されるので、健康な骨の構造維持にも貢献する可能性もあるという。

カテゴリー: