体外からの磁気誘導による眼球移植で糖尿病性眼疾患を治療

ブリティッシュコロンビア大学の研究者らが、糖尿病による眼球損傷を克服する磁気誘導による眼球移植法を開発した。論文の筆頭著者であるFatemeh Nazly Pirmoradiによると、一般に市販されている薬物を1年間摂取した後、眼の奥に超小型の機器を埋め込み、体外の磁場を利用して薬物送達する仕組みという。埋め込む機器にはバッテリーは必要ない。

この埋め込み型装置は、弾性の磁気PDMS(シリコン)膜で封をされ貯蔵されており、外からの磁場によって膜が変形し、特定の量の薬物を放出することができる。このプロセスは、フレキシブルなボトルから水を絞るようなイメージという。体の外にある磁石は、 医師、あるいは患者自身がコントロールすることもできる。

糖尿病性網膜症は、糖尿病患者による失明の主原因となっている。網膜で毛細血管細胞が成長してしまうことで失明につながるという。現在、糖尿病性網膜症は、レーザー療法か注射で治療されているが、血流を通じ、全身への影響が懸念されている。

本デバイスは、点眼液を必要とする緑内障、あるいは加齢黄斑変性症などの疾病へも適用も可能というが、実際の治療現場への本格導入にはまだ数年かかるという。

視力回復に関する関連ニュース(英文)は、網膜変性疾患に失明を治療できるスイス研究会社CSEMとNano-Retina社が共同開発した埋め込み型チップなど。 

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